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概要
血液は食肉処理場排水のBOD源の75%を占めていると言われています。血液を回収しBOD負荷の軽減を図ることは廃水処理機能を維持・安定させます。BODの30%を除去し、余剰汚泥発生量が30%以上少なくなります。
トリーチ型血液処理装置(急冷分離連続式)
主な特徴
- 加熱・冷却・分離工程を連続で自動運転します。
- 強制冷却工程がある為、悪臭の発生を抑えます。
- 凝固血液粒は水分60%の炒り玉子上で取り扱いが容易です。
- コンパクトで設置面積が少なくてすみます。
動作の流れ
排出された血液は血液受槽へ流下し、特殊ポンプにて蒸煮槽へ連続して送られ、攪拌されつつ蒸気で加熱昇温された血液は冷却槽へ流れ、そこで冷却されて固化した血液淡白などは順次連続的にスクリーンにより取り出されます。 また、スクリーン濾液は血液中の非凝固性物質と共に排水され浄化槽へ送られます。 搬出される生成物は炒り玉子と似た粒状であり、そのままで市販されます。
装置
トリーチ型血液処理装置・仕様
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型式 |
処理能力 |
装置設置面積 (奥行×幅×高) |
電気量 |
蒸気量 |
TR-100 |
100頭/日 |
1.0x1.5x2m |
0.7kW |
25kg/hour |
TR-500 |
100頭/日 |
1.2x2x2m |
0.7kW |
50kg/hour |
TR-1000 |
100頭/日 |
1.4x3x2m |
1.05kW |
100kg/hour |
ロータリー型血液処理装置(ボイルドラム反転式)
主な特徴
- ボイルドラムで血液を処理した後、ドラムは自動反転し、血餅は自動的に水切り用濾過ケースに排出されます。
- 凝固血液は水分約70%のあんこ状で取り扱いが容易です。
- コンパクトで設置面積が少なくてすみます。
- 新鮮な血液を回収処理するため、悪臭は少なく抑えられます。
血液真空乾燥装置
主な特徴
- 回収した血液は全て熱処理して水分大気発散しますので血液による廃水処理への負荷は全てなくなります。
- 水分10%以下の乾燥血粉は常温保管が可能です。
- 低温真空乾燥機なので、良質な蛋白質の含有量の多い血粉が得られます。
- 規定時間にバルブ操作するだけでなので手間がかかりません。
- 密閉真空管なので臭気は環流水に吸収され外部に排出されます。
血液真空乾燥方法
血液乾燥機内にある血液は最初蒸気を直接送り込んで120℃で15分間殺菌すると、血液は殺菌されて凝固します。次に機内の気圧を90%の真空状態にし二重ジャケットの外筒に蒸気を送り込み、攪拌しながら乾燥工程に入ります。 約5時間で煮付かない色艶の良い良質の血粉が得られます。
血液真空乾燥装置・仕様
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処理能力 |
2,000kg/日 |
ジャケット |
3,500Lx1,400φx22t、SS材 |
電気 |
本体22kW、真空装置7.5kW |
ユーティリティ |
蒸気1,000kg/hour、水量21m3/hour |
ブロータンク |
容量2,000m3、材質SUS製 |
構造 |
圧力二重釜、回転拡販羽根付 |
配管 |
SUS製 |
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